“通る”提案書の構成とは?相手を動かす資料設計の基本③ 〜解決方法 編〜

3.解決方法

提案書において、アイデアやデザインは重要な構成要素です。しかし、それ以上に求められるのは、
「成果につながる道筋」が見えていることです。

「この提案なら実現できそうだ!」「この進め方なら成果につながりそうだ!」という納得感です。
ここで大切なのは、「納得する」ということであり、「説得」することではありません。

つまり、提案とは単なる発想ではなく、課題から逆算された「設計」である必要があります。

前回までで整理した

  • 現状
  • 課題
  • 原因
  • 目指すべき方向性

これらを踏まえ、今回はその解決策をどうやって構造化していくかを解説します。

良い提案書は「施策」だけではなく「因果関係」が見える

提案書でよくあるのが、施策を大量に並べてしまうケースです。

  • SNS運用
  • 動画施策
  • 広告配信
  • LP改善
  • インフルエンサー施策 など・・・

もちろん施策自体は重要です。

しかし、それだけでは単なる“メニュー表”になってしまいます。

余談|担当者も上司からガッツリ突っ込まれている。

あなたが提案をする相手(お得意さま)も、ある意味では「社内で説明する立場」の人です。

担当者は、予算や承認をしてもらうために

  • 上司
  • 部長
  • 役員
  • 時には取締役

に説明をしなければなりません。その時に必ず聞かれるのが、

  • 「この施策で本当の成果が出るのか?」
  • 「なぜ、この提案なのか?」
  • 「費用対効果は?」
  • 「他の方法ではダメなのか?」

といった問いです。

つまり、担当者が社内で説明しやすく(通しやすく)なるよう「回答」を用意してあげる資料でもあるのです。

この視点を持つだけで、提案書の作り方は大きく変わります。

そうなると、自ずとプレゼン結果の発表で「御社の提案が一番良かったよ!」「さすが○○さん!」ということになるのです。

これは長年の実務経験の中で真難本当に重要なポイントです。

重要なのは、「なぜ、その施策なのか?」が見えていることです。

例えば・・・

STEP

課題

認知はあるが、比較検討で離脱している

STEP

原因

商品理解が不足している

STEP

解決アプローチ

理解促進型のコミュニケーション設計

STEP

具体的施策

動画コンテンツ・LP改善・比較導線強化

STEP

期待成果

CV率改善・指名検索増加

このように施策までの“因果関係”が整理されていると提案全体に説得力が生まれます。

「誰に・何を・どう届けるか」を具体化する。

解決方法を考える上で重要なのは、ターゲット設計です。

例えば・・・

  • 誰に
  • 何を
  • どのタイミングで
  • どの接点で
  • どう伝えるか

ここが曖昧だと、施策は機能しません。

特に広告・販促領域では、“媒体”から考えるのではなく、「態度変容」から逆算することが重要です。

  • まず認知させる
  • 興味を持たせる
  • 比較検討を促す
  • 行動につなげる

この流れを整理した上で、最適な施策を設計していきます。
つまり重要なのは「何をやるか」ではなく、“なぜ、その順番なのか”なのです。

まとめ。

良い提案書とは、単に施策を羅列した資料ではない。

  • 課題
  • 原因
  • 解決方法
  • 成果

これらが一本の線でつながっていることが重要!
提案書とは、「読む資料」ではく、相手が納得し、意思決定を前に進めるための“設計されたコミュニケーション”である。

本日は、ここまでです。ご覧いただきありがとうございました!

次回は、「成果イメージ」についてお話させていただきます。

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この記事を書いた人

電通グループ本社にて戦略プランニング業務に従事。企業課題の整理から、提案コンセプト設計、資料構成、ビジュアル整理まで、一貫したコミュニケーション設計を強みとしています。
本ブログでは、「伝わる提案書」「整理された資料設計」「実務で使えるPowerPoint活用」などをテーマに発信しています。

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